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ぽんぽこの歩み(後編)

2021/03/12

これからのぽんぽこらんど

今までは前編で書いた通り約10年間、愛媛から東京まで毎月柑橘と一緒に走り、その他地域でも精力的に対面販売を続けてきました。
当時からネットショップはありましたが、どんなにきれいな写真や言葉巧みに柑橘の良さを伝えても、対面販売の試食にはかないません
言うなれば「百聞は一見に如かず、百見は一食に如かず」です。

しかし、私も50歳を超え、世の中はここ数年で大きく変わり、私がずっと行ってきた東京での対面販売もコロナ禍を期に参加の意味を考え直す事になりました。更に今後は私の商売の原点であるこの活動も、私自身が体力的に難しくなっていくことが予想されます。

この状況に迷い、悩みましたが、これまで10年間の対面販売での経験や蓄積されたノウハウを生かし、アナログ(紙面広告や対面販売)とデジタル(ネットショップやSNSでの発信)の両輪をうまく使い、私自身も会社も、柑橘を「販売する人」から「紹介する人」に変わらなければならないと考えています。
これからは人に会いに行くのはもちろんですが、それ以外にWebサイト、メルマガfacebookinstagramを駆使し、食べなくても柑橘を感じれるような写真や文章で柑橘の良さに加え、今まで足りなかった農業界の問題点も伝え、皆さんと共に考えていけるような場を作っていきたいと考えています。

そして、もう一つ新たなチャレンジ「福祉」も。
これからは地元地域(しまなみエリア)の柑橘や野菜を使ったDeli(惣菜)を製造販売していきたいと考えています。
畑で余った野菜や行き場を失った柑橘をうまく使い、フードロスを減らす運動をしていきます。例えばレモンが出来すぎたら搾汁やカットを冷凍し、飲食店やパティシエに卸せる商品にする。野菜が過剰に取れたら、それを惣菜化し、旬として楽しんでもらう。

製造部門では今まで働くのが少し難しかった人達を雇用し、一緒に働いてもらう。
すべてのことに対して愛を持って行ったら、私はそれを「福祉」と呼びます

野菜にも人にも愛のある「福祉」が必要であり、それがフードロスや社会全体の底上げになると確信しています。
今の社会は幸福な人を増やすより、困っている人を減らす事の方が大切な時代なのです。

株式会社 ぽんぽこらんど
代表取締役 古崎 公一

こんなにおいしいみかんを食べた事がなく、
今年もまた食べれることを楽しみに待っています。
今まで食べたみかんの中で一番のみかんです。

福岡県 高橋さんより